則松新介さん(右)
矢野貴久さん(左)
JA筑前あさくら 園芸畜産部 販売開発課
【JA筑前あさくら】梨の蜜
梨の蜜は、その名の通り、砂糖などを一切加えず、朝倉産の梨の果汁だけをコトコト煮詰め、貴重な蜜に仕上げたもの。梨特有の有機酸を含んでいるため、ほんのり酸味のある自然の甘みが特徴です。「使いみちがわからないと言われることがありますが、お砂糖代わりと思っていただければ」と販売開発課の則松さん。例えば、青身魚の煮付けなら臭み取り、お煮しめは味をまろやかに、30分ほどお肉に絡めておけば、梨の酵素がタンパク質を分解し、肉質をやわらかくしてくれます。紅茶やヨーグルトに入れるなど、お気に入りの楽しみ方を。
フルーツの産地として名高い朝倉地域。梨の蜜は、杷木地区の梨生産者女性部が昔から手作りしていたものでしたが、高齢化に伴い、現在は販売開発課が生産を担っています。「栽培する5品種の梨のうち、味のバランスを図るため2種類をブレンドしているところがポイントです。搾汁した後、8時間以上煮詰め、果汁量の9%まで濃縮させるので、根気のいる作業なんですよ」。とろみのある梨の蜜は、喉風邪を和らげる効果があるともいわれ、常備しておきたくなる一品です。
則松新介さん(右)
矢野貴久さん(左)
JA筑前あさくら 園芸畜産部 販売開発課